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本社の見解・レース結果・レース回顧

 
 





2012年5月27日(日)2東12 東京10R
第73回日本ダービー(GI)
3歳 芝2400m 定量
【上位拮抗・スローペース】








馬 名 性齢 斤量 騎手 脚質 短評
83 5 10 ディープブリランテ 牡3 57 岩田康誠 先行 己との闘い
80 6 11 フェノーメノ 牡3 57 蛯名正義 差し 府中の鬼
80 7 14 トーセンホマレボシ 牡3 57 ウィリアムズ 差し 前走圧勝
82 4 8 ワールドエース 牡3 57 福永祐一 追込 逆転十分
82 3 6 ゴールドシップ 牡3 57 内田博幸 差し 二冠十分
80 4 7 コスモオオゾラ 牡3 57 柴田大知 先行 差はない
77 6 12 トリップ 牡3 57 田辺裕信 差し 入着一杯
76 5 9 エタンダール 牡3 57 松岡正海 差し 力量見劣
79 3 5 ベールドインパクト 牡3 57 藤岡佑介 差し 素質互角
79 8 17 グランデッツァ 牡3 57 池添謙一 差し 巻返期す
77 2 4 ジャスタウェイ 牡3 57 秋山真一郎 追込 距離長い
76 8 16 モンストール 牡3 57 柴田善臣 追込 通用疑問
78 8 18 アルフレード 牡3 57 武  豊 差し 2歳王者
77 1 1 スピルバーグ 牡3 57 横山典弘 追込 複穴候補
77 7 13 クラレント 牡3 57 小牧 太 追込 延長課題
81 2 3 ゼロス 牡3 57 川田将雅 逃げ 星辰掻消
76 7 15 ブライトライン 牡3 57 佐藤哲三 追込 距離不安
× 80 1 2 ヒストリカル 牡3 57 安藤勝己 追込 ここ照準

ゴールドシップ4200、ワールドエース3200。安定した末脚で2着を外さぬ2頭の強さは格別、何れかが戴冠の公算濃厚だがウィークポイントはゲート難に起因する終い一手の脚質。相変わらずの気性難抱えるも皐月賞3着ディープブリランテ◎。「掛かる気性はすぐには治らない。闘争心を出しているのだと前向きに捉えている」(矢作師)。ポテンシャルの高さは2強に優るとも劣らず、岩田が確り折り合い付け持てる力を出し切れれば頂点に立てる。穴は府中3戦3勝フェノーメノ、単騎マイペースなら3戦3勝ゼロス。次点14,7,17。

レース結果
1着
2着
3着
4着
5着
10
11
14
8
6
◎ディープブリランテ
△フェノーメノ
…トーセンホマレボシ
○ワールドエース
▲ゴールドシップ
岩田康誠
蛯名正義
ウィリアムズ
福永祐一
内田博幸
3人気
5人気
7人気
1人気
2人気
単勝
馬連
馬単
3連複
3連単
10
10-11
10-11
10-11-14
10-11-14
850円
5,680円
10,180円
14,160円
87,380円

レース回顧
近3戦の力んだ走りが嘘のようにピタリ折り合っていた◎ディープブリランテ。2角で勝ちを確信、これは圧勝まであるかと見ていたがゴールはフェノーメノの猛追に遭いハナ差の辛勝。岩田の早仕掛けもあったかと思うがラストの止まり方はやはり距離か。一番強い競馬をしたのは蛯名フェノーメノだろう。そして今さらながらだがウィリアムズの持たせる技術に感服。追込一手のワールドエースとゴールドシップがともに3着を外した結果に驚きはない。この時季(特にダービーで)よくある、前が止まらぬ高速馬場の所産だ。今回のダービーで私が印象に残ったのは馬上で男泣きした岩田の姿とその舞台裏―。騎乗停止処分を食らったNHKマイルC翌日の夜、「土日も含めブリランテに毎日乗せてほしい」と電話で矢作師に直談判、丸3週間付きっ切りで調教を付け、最終追いの水曜は朝2:30からトレセンに駆けつけた岩田。その熱意がややもすると独断専行に映り「怒鳴りつけた」矢作師。調教師と騎手との軋轢は山ほどあるが表沙汰になることは少ない。それを堂々とTVのインタビューで答えるところが毀誉褒貶を顧みない矢作師らしい。傍目からみても波長が合うとは思えぬ二人だが「この馬が一番強いと信じていた」(岩田)、「当歳の時に一目惚れしてぜひ自分に預からせてほしいと頭を下げた」(矢作師)。ディープブリランテにかける思い/情熱という根っこの部分で通じ合っていた。


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