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本社の見解・レース結果・レース回顧

 
 

 



2010年10月24日(日)5京6 京都11R
第71回菊花賞(GI)
3歳 芝3000m 馬齢
【風雲急・スローペース】








馬 名 性齢 斤量 騎手 脚質 短評
90 3 6 ビッグウィーク 牡3 57 川田将雅 先行 肉斬骨断
× 83 5 10 ローズキングダム 牡3 57 武  豊 差し 悲願成就
81 6 12 ビートブラック 牡3 57 幸 英明 差し 一概には
82 1 2 レーヴドリアン 牡3 57 福永祐一 追込 末脚脅威
85 7 14 コスモラピュタ 牡3 57 津村明秀 逃げ 適性十分
91 7 15 トウカイメロディ 牡3 57 吉田隼人 捲り 上昇一途
82 1 1 ヒルノダムール 牡3 57 藤田伸二 追込 実績上位
83 4 8 トレイルブレイザー 牡3 57 和田竜二 先行 大穴候補
83 2 3 クォークスター 牡3 57 藤岡佑介 追込 終い確実
82 7 13 ゲシュタルト 牡3 57 池添謙一 先行 巻返期す
81 8 17 アロマカフェ 牡3 57 柴田善臣 差し 上位窺う
81 8 18 サンディエゴシチー 牡3 57 浜中 俊 差し 掲示板迄
80 2 4 ネオヴァンドーム 牡3 57 武幸四郎 差し 京都2200
85 6 11 リリエンタール 牡3 57 安藤勝己 先行 飛翔の秋
75 5 9 シルクオールディー 牡3 57 四位洋文 差し 前走案外
80 4 7 ミキノバンジョー 牡3 57 太宰啓介 差し 攻め強化
76 3 5 シルクアーネスト 牡3 57 松山弘平 差し 入着一杯
80 8 16 カミダノミ 牡3 57 小牧 太 自在 距離懸念

コスモラピュタ、ビッグウィークの先導で展開は縦長。ダービー同様の超スローなら瞬発力で優るローズキングダムだがビッグウィーク川田はその辺り重々承知。自らスローに落とし3着の神戸新聞杯で身に沁みている。レースの鍵を握るのは吉田隼トウカイメロディ。近3戦で見せている3角捲りよりさらに早めのロングスパートを仕掛け持久力勝負に持ち込めば勝機。先行2騎コスモラピュタ、ビッグウィークも適性十分、下手にスローに落とさず強気に「肉を斬らせて骨を絶つ」戦法なら後続完封も夢ではない。次点8,2,1。

レース結果
1着
2着
3着
4着
5着
6
10
12
2
14
○ビッグウィーク
×ローズキングダム
…ビートブラック
…レーヴドリアン
▲コスモラピュタ
川田将雅
武  豊
幸 英明
福永祐一
津村明秀
7人気
1人気
13人気
5人気
11人気
単勝
馬連
馬単
3連複
3連単
6
6-10
6-10
6-10-12
6-10-12
2,320円
2,170円
7,440円
46,410円
338,840円

レース回顧
「馬は5分で変わる」とのは武豊の名言だがまさにそれを具現化し世に知らしめたビッグウィーク川田。神戸新聞杯の結果からローズキングダム2.1倍、ビッグウィーク23.2倍、このオッズの差は至当だろう。頭の高い走法から距離不安も囁かれていた。能力的には誰の目にもローズキングダム。あの神戸新聞杯での完敗(0.5秒差)をひっくり返せると信じた人は一体どれほど居ただろうか。能力が足りぬ馬に乗り、如何にすれば本命馬を負かし得るのか・・それを探求し結果を出すのが優れた騎手。負けた原因を馬(もしくは状態/展開面)とする騎手が多いが、馬ではなく己の騎乗ミスと認め、次戦に活かすことができる騎手は少ない。川田はそれができる数少ない騎手である。トウカイメロディ吉田隼は人気で硬くなったか仕掛け遅れが響き6着敗退。相手関係/芝質の違い等もあったが一番の敗因は騎手としての胆力の差だろう。レース後の勝利騎手インタビュー。はじめはいつもの川田らしく誇らしげにレース内容を振り返り、淡々と勝因を語っていたが、「ファンの皆さんへメッセージを」と振られると一瞬表情が曇り、その端正なマスクがゆがんだ。「スプリンターズSでは多くの皆さんに大変な迷惑を掛けてしまった。今回勝てて少し恩返しができたとほっとしている」。いつもの不敵な面構えとは一変、目に涙をため懸命に堪えていたのが印象的だった。ビッグウィークは来春まで休養の予定だがまた若武者川田を背に大舞台での活躍が大いに期待できよう。















 

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