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本社の見解・レース結果・レース回顧

   
 
 
 


2009年5月3日(日)3回京都4日目10R
第139回天皇賞(GI)
4歳以上 芝3200m 定量
【伏兵注意・スローペース】








馬 名 性齢 斤量 騎手 脚質 短評
89 1 2 マイネルキッツ 牡6 58 松岡正海 差し イン急襲
85 2 4 アルナスライン 牡5 58 蛯名正義 差し 漸く復活
87 6 12 ドリームジャーニー 牡5 58 池添謙一 差し 急遽矛先
80 1 1 サンライズマックス 牡5 58 福永祐一 差し 距離懸念
85 2 3 ジャガーメイル 牡5 58 安藤勝己 追込 久々でも
82 4 8 トウカイトリック 牡7 58 和田竜二 差し デキは良
84 8 18 ヒカルカザブエ 牡4 58 秋山真一郎 自在 前走健闘
84 4 7 ポップロック 牡8 58 川田将雅 差し 鞍上託す
88 8 17 アサクサキングス 牡5 58 四位洋文 自在 皇位簒奪
85 7 13 デルタブルース 牡8 58 岩田康誠 自在 古豪健在
82 5 10 ゼンノグッドウッド 牡6 58 武幸四郎 追込 上昇魅力
84 7 15 モンテクリスエス 牡4 58 武  豊 追込 条件合う
× 86 6 11 ネヴァブション 牡6 58 後藤浩輝 自在 一発ある
90 8 16 スクリーンヒーロー 牡5 58 横山典弘 先行 脚光再び
89 5 9 ホクトスルタン 牡5 58 小牧 太 逃げ 昨年4着
75 7 14 コスモバルク 牡8 58 幸 英明 差し 終った感
75 3 5 シルクフェイマス 牡10 58 藤岡佑介 差し 衰え目立
84 3 6 テイエムプリキュア 牝6 56 荻野琢真 逃げ 玉砕覚悟

昨年に続きアサクサキングス1人気。07年の菊を制した生粋のステイヤー、京都コース3-0-1-0と滅法得意、京都記念-阪神大賞典を連勝し今まさに充実期。当然有力だが懸念は前走雨中の激闘の反動。終い重点の軽めの最終追いに一抹の不安がよぎる。注まで。横山典スクリーンヒーロー◎。昨秋ディープスカイ、ウオッカを退けJC圧勝の実績/底力はアサクサを凌駕。59キロ/道悪で無理せず4着の前走はここへ向けての絶好の試走。「息遣い良化。コース替わりOK」(鹿戸雄師)。長丁場に滅法強い横山典を鞍上に古馬の頂点に立つ。小牧腕撫す先行ホクトスルタン○、イン急襲松岡マイネルキッツ▲。電撃参戦ドリームジャーニー、前走離れネヴァブション。以下3,4,13。


レース結果

1着
2着
3着
4着
5着
2
4
12
1
3
▲マイネルキッツ
…アルナスライン
△ドリームジャーニー
…サンライズマックス
…ジャガーメイル
松岡正海
蛯名正義
池添謙一
福永祐一
安藤勝己
12人気
4人気
5人気
10人気
6人気
単勝
馬連
馬単
3連複
3連単
2
2-4
2-4
2-4-12
2-4-12
4,650円
10,200円
22,530円
32,390円
221,080円


レース回顧
「あの泥んこ馬場で走ったのが・・」(四位)、「59キロであの馬場を走らされて・・」(横山典)。単勝1.2番人気に推されながら9着、14着に惨敗喫した2騎手のレース後のコメントである。競馬にタラレバは禁句だが、もし阪神大賞典が道悪でなかったら今回の天皇賞の結果は違っていただろう。極悪馬場で闘った反動は最終追いの動きにも如実に表れていたのだが(トウカイトリックを除く5頭全て馬也か終い重点)。馬也ながら引っ張り切れぬ手応えで元気に見えたスクリーン◎としたがやはりこれもダメージが残っての軽めの追い切り。まだまだ見る目が甘い。調教が全てではないが今後の大きな反省材料である。対照的にテンからビッシリ追われラスト抜群の好反応で状態◎のマイネルキッツ。松岡の巧騎乗にも導かれ見事GI天皇賞制覇。重賞未勝利馬ということで12番人気と見縊られていたが前走日経賞ゴール前の脚色は完全に勝ち馬アルナスラインより優っていた。そのアルナスが2着。勝ち馬を凌ぐ脚色で猛追もクビ差及ばず。3着にインで粘るサンライズマックスをゴール寸前外から交わした△ドリームジャーニー。急遽池添の進言で出走し一応格好はつけたが、やはりこの馬のピッチ走法は中距離が合っている。さて、これでヴィクトリアマイル・コイウタに続きGI級2勝目、マイネルの主戦ジョッキー且ついまや押しも押されもせぬトップジョッキーとなった松岡正海。若武者らしくゴール後派手なガッツポーズを爆発させたが、レースでは随所にファインプレーが光った。まず前半は慌てず騒がずジッとインのやや後方で力を温存。2週目坂の手前でスッと仕掛け好位へ。勝負処4角で最内に切れ込みながら先頭に(この京都外回り「4角イン突き」は武のお家芸だったのだが・・)。直線。左後方からアルナスが迫ってくるや鞭を右から左に持ち替え鞭も折れよ腕も折れよの数十発連打。「僕は乗っていただけ」というがそれは謙遜。「Jpn1しか勝ったことなかったのでGIを勝てて嬉しい。本命党の皆さん、ごめんなさい」。晴れのヒーローインタビューで松岡が最後に語ったことばだが、この「勝利への貪欲さ/直向な向上心」と、「ファンの気持ちを慮る余裕」は素晴らしい。
       

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