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2009年4月12日(日)2回阪神6日目10R
第69回桜花賞(GI)
3歳牝 芝1600m 定量
【万朶眺望・ミドルペース】








馬 名 性齢 斤量 騎手 脚質 短評
94 5 9 ブエナビスタ 牝3 55 安藤勝己 捲り まず一冠
85 8 18 レッドディザイア 牝3 55 四位洋文 差し 唯一無敗
84 7 15 ジェルミナル 牝3 55 福永祐一 自在 頗る順調
78 3 6 ワンカラット 牝3 55 藤岡佑介 先行 延長課題
× 85 7 14 ルージュバンブー 牝3 55 小牧 太 差し 虎視眈々
78 3 5 アイアムカミノマゴ 牝3 55 武  豊 差し あと一歩
82 6 11 レディルージュ 牝3 55 鮫島良太 先行 侮れない
87 1 1 ダノンベルベール 牝3 55 後藤浩輝 先行 難敵打破
75 4 8 デグラーティア 牝3 55 浜中 俊 追込 苦戦覚悟
92 4 7 サクラミモザ 牝3 55 北村宏司 先行 前走あわや
84 8 17 アンプレショニスト 牝3 55 横山典弘 追込 前崩台頭
87 2 4 ヴィーヴァヴォドカ 牝3 55 村田一誠 先行 逃げ宣言
88 1 2 ツーデイズノーチス 牝3 55 松岡正海 追込 新星現る
78 7 13 カツヨトワイニング 牝3 55 大庭和弥 追込 乱戦浮上
75 8 16 ルシュクル 牝3 55 佐藤哲三 差し 距離不安
80 6 12 イナズマアマリリス 牝3 55 池添謙一 差し 見直し要
75 5 10 コウエイハート 牝3 55 川田将雅 先行 坂は苦手
80 2 3 ショウナンカッサイ 牝3 55 幸 英明 差し 叩き良化

能力断然ブエナビスタ◎。この馬の強さについては今さら多言を要すまい。桜花賞と同舞台の阪神JFとチューリップ賞を完勝。他馬とは次元の違う勝ちっぷりで「女ディープインパクト」との評価も。デキ万全・鞍上も百戦錬磨の安勝、九分通り勝てるだろう。然し「1.ゲートが悪く」「2.時計が遅い」という2点の死角もある。1の死角を突けばいわずもがなの逃げ先行馬=初芝のチューリップ賞の内容秀逸サクラミモザ、2の死角を突けば未対戦の高素質馬=前走アネモネSの勝ちっぷり圧巻ツーデイズノーチス。単騎逃げなら2戦2勝ヴィーヴァヴォドカ、5戦5連対と安定感随一ダノンベルベール、チューリップ賞(直線不利)3着ルージュバンブー。 以下18,17,15。

レース結果
1着
2着
3着
4着
5着
9
18
15
6
14
◎ブエナビスタ
…レッドディザイア
…ジェルミナル
…ワンカラット
×ルージュバンブー
安藤勝己
四位洋文
福永祐一
藤岡佑介
小牧 太
1人気
2人気
5人気
6人気
8人気
単勝
馬連
馬単
3連複
3連単
9
9-18
9-18
9-18-15
9-18-15
120円
640円
780円
2,480円
5,680円

レース回顧
「ゲートが悪い」「時計が遅い」など所詮「重箱の隅」に過ぎなかった。「一瞬夢を見た」どころか「やった!」と思ったであろう四位レッドディザイア。その横を口笛でも吹くかのようにすり抜けた安勝ブエナビスタ。その上がり33.3。チューリップ賞のような早捲りは封印。4角大外最後方、まさに「女ディープインパクト」のレースをした。勝負処の直線入り口。レッドディザイアとジェルミナルに挟まれ一旦態勢を立て直す不利ものかは直線桁違いの末脚を繰り出し、完全に勝ちパターンのレッドディザイアをゴール寸前見るも鮮かに差し切った。着差は半馬身。然しいつものようにゴールする前から2着馬をジッと見遣る安勝。右を見、左を見て、そしてまた右の四位をジッと見遣る安勝。顔を見合わせる二人。安勝のどうだといわんばかりの笑顔、そして四位の悔しさを押し隠すような苦笑いが印象に残った。これで後々「伝説の新馬戦」といわれるであろうデビュー戦含め5戦連続上がりタイムはメンバー中最速。同世代の牝馬に敵無し。「千六より二千以上のほうが競馬はし易い。初めての東京も問題ではないだろう」(安藤勝)。「出られるところは全部獲ってそれから牡馬との対戦を考えればいい」(松田博師)。毎度のことだが他陣営からの反発を少なからず買うであろう強気に過ぎるコメント。他陣営の奮起を待ちたい。「外枠有利」「関西馬強し」の近年の桜花賞のセオリー通りカタく収まったクラシック第一弾。さあ来週は07年162万ズバリ的中の皐月賞。「3強の争い」と専らの評判だが「深淵の臥竜」は必ず潜んでいる。
     


 

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