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本社の見解・レース結果・レース回顧

   

2008年11月2日(日)4回東京8日目 11R
第138回天皇賞(GI)
3歳以上 芝2000m 定量
【主力伯仲・ミドルペース】








馬 名 性齢 斤量 騎手 脚質 短評
94 7 14 ウオッカ 牝4 56 武  豊 自在 女帝君臨
95 4 7 ダイワスカーレット 牝4 56 安藤勝己 先行 旗幟鮮明
96 1 2 ディープスカイ 牡3 56 四位洋文 差し 皇位簒奪
84 8 16 カンパニー 牡7 58 横山典弘 差し 末脚堅実
83 2 3 エアシェイディ 牡7 58 後藤浩輝 差し ここ照準
85 3 5 サクラメガワンダー 牡5 58 福永祐一 差し 稽古瞠目
92 7 13 オースミグラスワン 牡6 58 蛯名正義 追込 鬼脚炸裂
× 88 1 1 アサクサキングス 牡4 58 藤岡佑介 先行 一角崩狙
80 5 10 キングストレイル 牡6 58 北村宏司 先行 伏兵の域
83 8 17 ドリームジャーニー 牡4 58 池添謙一 追込 軌道乗る
90 5 9 アドマイヤフジ 牡6 58 川田将雅 差し 虎視眈々
85 2 4 アドマイヤモナーク 牡7 58 岩田康誠 追込 G前強襲
75 3 6 エリモハリアー セ8 58 吉田 豊 追込 ローテ酷
84 4 8 ポップロック 牡7 58 内田博幸 先行 上位目論
82 6 11 ハイアーゲーム 牡7 58 柴田善臣 差し 複穴候補
82 8 15 トーセンキャプテン 牡4 58 ペリエ 差し 叩き良化
84 6 12 タスカータソルテ 牡4 58 ルメール 差し 前走度肝

二冠3歳馬ディープスカイ◎。低レベルと評される今年の3歳世代だがこの馬は別格。デキ七分の前走が早め進出から余力十分に押し切る強い内容。初の古馬相手も2-2-0-0の府中で能力全開。迎え撃つは稀代の名牝ダイワスカーレット、ウオッカ。この2頭の強さも今更多言を要すまい。まともなら◎○▲3頭の競馬。一角崩しは鬼脚秘めるオースミグラスワン、鞍上腕撫すアドマイヤフジ、アサクサキングス。

レース結果
1着
2着
3着
4着
5着
14
7
2
16
3
▲ウオッカ
○ダイワスカーレット
◎ディープスカイ
…カンパニー
…エアシェイディ
武  豊
安藤勝己
四位洋文
横山典弘
後藤浩輝
1人気
2人気
3人気
11人気
8人気
単勝
馬連
馬単
3連複
3連単
14
7-14
14-7
2-7-14
14-7-2
270円
550円
1,050円
710円
3,250円

レース回顧
内が残っているように見えた。距離二千になって四半世紀、秋の天皇賞を逃げ切ったのは重馬場でのニッポーテイオーぐらいしか私の記憶にない。「ここで勝ったら化け物だろう」そういう個人的認識も入っての○。トップライン本来の予想なら一も二もなく◎だった。7ヶ月ぶりのダイワスカーレット。兄ダイワメジャーを髣髴とさせる力強い逃げ。4角馬也で堂々と先頭。直線坂を駆け上がってまだ2馬身。然しラスト1F、馬場の真ん中をライヴァル▲ウオッカ、そして併せ馬の格好で◎ディープスカイ。3頭の叩き合い。やがて◎ディープが沈み女傑2頭が鼻面を合わせてのゴール。際どい。際どいが内が辛くも残っているように見えた。悪くとも同着か。15分の長い写真判定の結果は14番。ウオッカの府中での強さは認める。然し改めてダイワスカーレットの底力を心底思い知らされた。2着になって良かったと思う気持ちは毛頭ない。過去のデータ等瑣末なことに囚われ、真のトップラインの予想を貫けなかったことが悔やまれる。◎にとったディープスカイも死力を尽くしてのクビ差3着。3歳世代のレベル云々を完全に払拭したといえよう。勝ち時計1.57.2は従来のレコードを0.8秒上回る。懸念はこの大レコードで走った反動。何頭かの馬に少なからず出るはず。そして3連複2-7-14を持っていた方の多くが肝を冷やしたであろうゴール前。上がり33.5で強襲のカンパニー。あと数メートル先がゴールなら完全に変わっていた。以下差なくエアシェイディ、サクラメガワンダー、オースミグラスワン等も詰め寄っていた。所謂「どこまで行ってもこの3頭」ではなかった。上位人気馬はいつも「累卵の危うき」にあり「天国と地獄は紙一重」なのである。




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